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„O Magico“ ― マジシャン

これがバイエルン新加入選手のフィリペ・コウチーニョだ

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 8月16日(金)にフィリペ・コウチーニョの移籍に関して合意に至ったことを発表できた時のFCバイエルン幹部の喜びは大きかった。そして18日(日)、コウチーニョは正式にバイエルンの一員となり、代表取締役社長のカール=ハインツ・ルンメニゲは「彼は我々の攻撃のポテンシャルを更に高めるだろう」と同選手の獲得を喜んだ。スポーツディレクターのハサン・サリハミジッチもまた、「この選手は我々のチームにとって本当に良い補強だ」と期待を口にした。ブラジル代表のコウチーニョはサッカー界のビッグネームであることは間違いないだろう。しかしバイエルン・ファンのためにfcbayern.comが同選手に関する情報を以下にまとめた。

キャリア

 1992年にリオデジャネイロに生まれたフィリペが初めてボールを触ったのは、ブラジルで人気のフットサルでだった。しかしすぐにサッカーにも興味を持ち、2003年にCRヴァスコ・ダ・ガマに入団。その卓越したテクニックでヨーロッパのクラブから注目を集め、2008年にはインテル・ミラノと契約を結んだ。

 しかしコウチーニョはその後もしばらく故郷のクラブでプレーを続け、2010年にイタリアに渡り、インテルでプレーし始める。更に同年にはブラジル代表としてもデビューを果たした。残念ながらミラノでブレイクを果たすことはなかったものの、リヴァプールFCのオファーを受けて2013年1月にイングランドのクラブとの契約にサインをした。

 その後、期待の攻撃型選手の才能が開花する。レッズで公式戦201試合に出場したコウチーニョは54ゴール45アシストを記録し、多くのクラブから熱望されるようになる。そして2018年1月にFCバルセロナと契約し、当時世界で2番目に高額なサッカー選手となった。バルセロナでの戦績も悪いものではなく、76試合に出場し、21ゴール11アシストを記録した。昨シーズンはリーグ38試合中34試合に出場したが、先発出場はそのうち22試合に止まった。しかしコウチーニョはスター選手揃いのバルサにおいて、リオネル・メッシやルイス・スアレスらの影から出るために苦労することになった。

プレースタイル

 サリハミジッチは既に金曜日、コウチーニョについて「彼は我々に多くの選択肢を提供する選手だ」と描写していたが、同ブラジル代表は攻撃のほとんど全てのポジションでプレーすることができる。身長172㎝とそれほど背は高くないものの、その高いクオリティーによって常に一歩抜き出たパフォーマンスを見せる。その巧みなテクニックからは、同選手のルーツにフットサルがあることが見て取れる。

 その優れたドリブルにより、コウチーニョはリヴァプールですぐに“マジシャン”の異名を授かった。同選手は故郷でも同じように“O Magico”と呼ばれている。コウチーニョは違いを生み出すことができる“魔術師”であり、多くのサッカー関係者から世界最高のサッカー選手の1人に数えられている。

 現在27歳の同選手には、チームとファンが望む全てが備わっている。テクニック、テンポ、決定力、そして特にチームメイトへの視線。コウチーニョは典型的なブラジルサッカーのゲームメーカーであり、10番のポジションが最もプレーしやすいと感じるという。同選手の最大の強みは攻撃の起点となり、テンポを決めるところにある。

 コウチーニョは憧れの選手として同じブラジル出身のロナウジーニョの名を挙げているが、そのテクニックの高さにおいてFCBの新加入選手も自身のアイドルに引けを取らない。ブラジルのレジェンドであるロナウジーニョと同様、コウチーニョもセットプレー時に対戦相手にとって脅威となる。サリハミジッチは「この選手と共に、我々はファンにスペクタクルな試合を見せることができる」と語った。

背番号

 コウチーニョはFCバイエルンで、アリエン・ロッベンが付けていた背番号10番を継承する。しかしコウチーニョとオランダ人選手との共通点はこれだけではない。コウチーニョは右サイドから素早く中央に切り込み、ファーサイドにミドルシュートを決めることを得意とするが、Mr. ウェンブリーことロッベンも正に同じプレーから多くの得点を生み出した。その上コウチーニョは既にリヴァプールでも背番号10を付けてトップクラスの選手として活躍していた。

獲得タイトル

 監督ニコ・コヴァチは金曜日のヘルタ戦後、新加入選手コウチーニョのクオリティーについて「この間のコパ・アメリカを見ていたなら、私が何について話しているか明らかだろう」と述べるに止まった。2019年の南米の大陸選手権において、コウチーニョはセレソンの優勝に決定的な役割を果たした。

 コウチーニョは既にユース世代でタイトル獲得の喜びを味わっている。同選手は2007年にU15ブラジル代表、そして2009年にU17同代表として南アメリカ優勝を果たしており、2011年にはU20ワールドカップでも優勝に輝いた。

 クラブサッカーにおいては、故郷ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマで2009年カンピオナート・ブラジレイロ・セリエBで優勝してセリエA昇格を果たし、2010年にはインテルと共にスーペルコッパ・イタリアーナ、そしてその1年後にコッパ・イタリアのタイトルを獲得した。バルセロナ時代には2018年と19年にリーガ・エスパニョーラを連覇し、2018年は更にコパ・デル・レイとスーペルコパ・デ・エスパーニャでも優勝している。その上コウチーニョは2016年に、ヨーロッパでプレーする最優秀ブラジル人選手(Samba d’Or)に選ばれた。

生い立ち

 コウチーニョは敬虔なクリスチャンであり、家族は同選手にとって何よりも大切なものだ。数多くのタトゥーを入れているが、その多くは両親や兄弟、アイネ夫人と2人の子どもに捧げられている。

 タイトル獲得への貪欲さと共に、家族を大事にする同選手の姿勢は、FCバイエルン・ファミリーに溶け込む前提条件としてこの上ないものだろう。

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