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イスタンブールでの40時間

「熱い試合」に備えるバイエルン

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 ヨーロッパとアジア、中世とオリエント、伝統と近代化 - その全てがこの街にはある。イスタンブール。ボスポラス海峡を挟む人口1500万人のトルコのメトロポールは架け橋となる街だ。FCバイエルンにとってそこはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝へ繋がる関門だ。カール=ハインツ・ルンメニゲは3月13日(火)の午前中、トルコへ計40時間の旅に出る前に「次のラウンドへの扉は大きく開かれているが、明日も我々は真剣にやり通さねばならない」と話した。同地では3月14日(水)現地時間18時(日本時間15日2時)にCLラウンド16・2ndレグ、ベシクタシュJK戦が開催される。

 バイエルンは3週間前の1stレグで5-0の快勝を収めているが、5点差というリードは欧州カップ戦の歴史上未だ覆されたことがない。ニクラス・ズーレは「それでも僕等は全力でプレーしなければならない。熱い試合になるだろう」と語ったが、RBライプツィヒのベシクタシュ戦の結果を頭の片隅に置くのは彼だけではない。昨年ブンデスリーガ2位の同チームは、CLグループステージで混沌としたボーダフォン・パークでのアウェイゲームに0-2で敗れている。

 バイエルンの敵も、欧州カップ戦のホームゲーム直近20試合で1度しか負けのないベシクタシュというチームそのものだけではない。アウェイスタジアムの熱狂的なファンが生み出すプレッシャーも相手だ。バイエルンはこれまでに1度だけベシクタシュとアウェイで戦ったことがあるが、ルンメニゲはその1997年11月の試合(2-0でFCBが勝利)のことを忘れられないと言う。バイエルンの代表取締役社長は「そこはとても騒々しかった」と当時を振り返ったが、「だが明日は我々次第で多少観客を静かにさせられるだろう。我々が良いプレーをすれば始めは騒がしくなるかもしれないが、その後はまた静かになるさ」と述べた。

ロッベン抜きでイスタンブールへ

 バイエルンの選手たちは、ホームチームがファンの激励を背に勢いのある攻撃をしてくるだろうと予期している。スヴェン・ウルライヒは「彼らは強いプレッシャーをかけてくるだろうね。それに対する準備は出来ている」と話し、「アウェイゴールを決められることなく可能な限り早くこちらがワンゴールあげることだね。完全に集中していなければならない」と採るべき戦い方を示した。

 監督ユップ・ハインケスは19人の選手たちをイスタンブール遠征メンバーに選んだ。負傷中のマヌエル・ノイアー(中足骨骨折)、キングスレイ・コマンに加え、コランタン・トリッソ(脛骨打撲傷)とアリエン・ロッベンもミュンヘンに残った。ロッベンが同行しないことについて、ルンメニゲは「予防措置だ。神経系がどこか痛むようだからね」と説明した。対するベシクタシュも1stレグに出場していたセンターバック2人を欠くようだ。ヴィダは前節レッドカードを提示されており、ペペ(足指骨折)の起用も非常に疑わしい。

会長ヘーネスに不安なし

 ハインケスが彼のチームと準々決勝進出に必要な最後の歩みを進めることを疑う者はバイエルン内部にいない。会長のウリ・ヘーネスは「何も起こりえない。私は何の心配もしていないよ」と話した。また、ルンメニゲは「勝点差を付けているにもかかわらず、チームがブンデスリーガでどんな戦い振りを見せているかを考えれば、全く不安に感じる必要はない。ベシクタシュ戦で果たさねばならぬ責務を怠る選手など我々のチームにはいないさ」と断言した。同FCB代表取締役社長は「信じられないほど強い個性」を指摘し、それによってクラブが何年も次々と成功を収めてきたと話した。「感心するよ」とは彼の言だ。

 ちなみにバイエルンのメンバーはイスタンブールでの試合後、可及的速やかに帰路に就く予定だ。そのため伝統的な祝宴もなしに試合終了の6時間後にはミュンヘンへ帰ることになる。ルンメニゲは「早く帰還することを監督が望んだんだ」とその理由を説明した。ハインケスは3月18日(日)に控えるブンデスリーガのライプツィヒ戦に向けて最善の準備を進めたいようだ。その試合で選手たちはもしかすると、ブンデスリーガ優勝に繋がるドアをまた1つ開けることができるかもしれない。

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