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CSKAモスクワで3-1

バイエルン、連勝街道まっしぐら

FCバイエルンの勢いは、真冬のロシアでもとどまるところを知らない。本日水曜の夜、三冠王のバイエルンはチャンピオンズリーググループステージ、アウェイでのCSKAモスクワ戦を3-1(前半1-0)で制した。これでグループDのこれまでの5戦を全勝したFCBは、勝ち点を15に伸ばし首位の座を固めた。この後マンチェスターで行われる同組のシティー対ヴィクトリア・プルゼニュ戦の結果次第では、最終節を残してFCBの首位通過が決まる可能性もある。

14,000人が集まったキムキ・アレーナでバイエルンに先制点をもたらしたのは、アリエン・ロッベン(前半17分)の左足だった。さらにFCBは、両チームが激しい攻防を見せた後半立ち上がりに、マリオ・ゲッツェが個人技から追加点(後半11分)を奪う。モスクワは、その後もあきらめずに走り続け、日本代表の本田圭佑(後半17分、ハンドによるPK)が1点返すことに成功したが、その直後に今度はバイエルンにPKを決められ(後半20分、ミュラー)、最後はFCBが3-1でチャンピオンズリーグ10連勝(新記録!)を達成した。

スターティングメンバー

グアルディオラは、モスクワでのこの一戦で新たな選手を試すことなく、目下最強と思われるおなじみのメンバーを芝上に送り出した。ボルシア・ドルトムントと対したブンデスリーガの大一番からの変更はただ一点、軽傷を負ったマリオ・マンジュキッチ(ふくらはぎ)を下げ、代わりにマリオ・ゲッツェを先発させた。試合終了間際には、若手のユリアン・グリーンが途中出場し、チャンピオンズリーグデビューを飾った。

一方モスクワは、最近絶好調(リーグ戦11試合で9得点)のコートジボワール出身ストライカーのドゥンビアを初戦に続き再び欠いてFCB戦に臨んだ。9月中旬にアリアンツ・アレーナで行われた初戦と比べ、レオニド・スルツキー監督は、2名の選手を入れ替えてきた。ボランチの位置ではカウナに代わってミラノフがプレー、さらにブラジル人のヴィチーニョに代わりトシッチが先発した。

試合経過

極寒のなか、キムキ・アレーナでのキックオフと同時に、モスクワではぱらぱらと雪が降り始めた。ピッチコンディションがみるみる悪化するなか、CSKAモスクワは慣れているせいか、それに全く影響されることなくアグレッシブなプレーを見せ、直線的な攻撃で2度バイエルンゴールに迫った(前半7分、10分)が、マヌエル・ノイアーからゴールを奪うには至らなかった。

10分ほど経過したころから、ミュンヘンは徐々に難しいコンディションに順応し、ポゼッション率を高め、モスクワをじわじわと自陣に押し込んでいき、ファーストチャンスをロッベンがいきなりものにした。先制点(前半17分)を奪ったFCBは、前半29分にキャプテンのフィリップ・ラームが負傷交代したにもかかわらず、ティアゴがその穴を見事に埋め、相手にほとんどサッカーをさせないまま、前半を1点リードで折り返した。

ハンドとファールで2連続PK

迎えた後半、試合開始のホイッスルが鳴り響くとCSKAはすぐに猛攻を仕掛け出した。モスクワは、日本代表の本田圭佑が立て続けにチャンスをつかむが、3度(後半2分、5分、8分)にわたりノイアーに阻まれる。再三の好機を逃してしまったモスクワとはうって違い、FCBはまさに超一流の決定力を発揮、ゲッツェが個人技でモスクワ守備陣を突破するとそのまま追加点(後半11分)を奪い、リードを2点に広げた。

しかし、これで落ち着くかと思われた試合は、さらに激しさを増していく。後半17分にモスクワがハンドから得たPKを本田が決め1点差に迫ると、会場は大きな盛り上がりを見せ、観る者が寒さを忘れるほどの緊張感がみなぎった。すぐさま反撃に出たFCBは、本田の得点からわずか3分後にゲッツェのシュートがポストを叩き、こぼれ球を拾ったロッベンがファールを受け、PKのチャンスをつかむ 。これをミュラーが決め、点差は再び2点に開いた。

後半は、バイエルンが普段どおりの高い守備力を発揮できなかったこともあり、両チームが決定機を次々と作り、ファンにとっては面白い試合展開となった。なかでもブンデスリーガでのプレー経験を持つトシッチが素晴らしいシュートを放ったが、クロスバーに嫌われた(後半24分)。FCBではロッベンがペナルティーエリア内で間接フリーキックを狙っていったが、わずかにポストの横。最後はFCバイエルンが3-1と勝つべくして勝った。

ハイライト(前半)

6分:本田のコーナーキックからバイエルンゴール前は混戦状態に。しかし、モスクワの選手のシュートはブロックされる。
10分:コーナーキックにイグナシェヴィッチが頭で合わせていったが、ノイアーがっちりキャッチ。
17分:中盤でボールを奪取したトニ・クロースからのスルーパスを左サイドで受けたトーマス・ミュラーが、ロッベンにマイナスのボールを供給。これをオランダ代表ロッベンがゴール手前12メートルから左足を振り抜いてニアポスト側に叩き込んだ。
28分:バイエルンのパスミスからムサがチャンスを得たが、放ったシュートはクロスバーの上。
36分:ロッベンのフリーキックからダンテがフリーになるも、ミスキックに終わりゴールキックへと続く。
45分:本田からスルーパスを受けたムサが抜け出すが失速、飛び出してきたノイアーにシュートチャンスを潰される。

ハイライト(後半)

2分:CSKAゴールキーパーのアキンフェエフのロングボールから本田がノイアーと1対1に。バイエルンの守護神は、この大ピンチにも冷静に対応、倒れながらも日本代表の本田圭佑からボールを奪うスーパーセーブを見せた。
5分:右サイドのナバブキンのクロスに中央で再び本田がフリーでチャンスをつかんだが、しっかりと合わせることはできず至近距離からのシュートはノイアーに止められた。
8分:モスクワの攻撃の要、本田が今度はミドルレンジから狙っていくも、ノイアー横っ飛びでセービング。
11分:クロースからボールを受けたゲッツェが個人技で持ち込み、次々とモスクワの選手を抜き去り、左足でゴールネットを揺らす。
17分:ペナルティーエリア内でボールがダンテの手を直撃。フランス出身の主審は迷わずPKの判定。これを本田が沈め2-1に。
19分:ゲッツェが角度のないところからチップキックで狙っていくも、ポストに弾かれる。
20分:ロッベンがペナルティーエリア内でシュチェンニコフに倒され、バイエルンにPK。これをミュラーがアキンフェエフの逆を付き、3-1とリードを再び広げる。
23分:アキンフェエフが味方のバックパスを手で取り、FCBが間接フリーキックを獲得。これをロッベンが狙っていったが、左に逸れる。
26分:左サイドのクロスにトシッチがフリーで合わせていったがクロスバーの上。
34分:ペナルティーエリア内で再びトシッチがチャンスをつかむも、左足から放たれた弾丸シュートはクロスバーを直撃。
42分:ロッベンが右足で狙っていったがアキンフェエフに阻まれる。
45分:途中出場のエルムが良いフリーキックを蹴ったが、ノイアーなんとかセービング。