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ユナイテッド相手に3-1

いえーい! FCB、準決勝進出

任務完了! FCバイエルンは、3年連続でチャンピオンズリーグ準決勝進出を決めた! 先週の1stレグを1-1の引分けで終えたドイツのレコルトマイスターは、9日(水)夜、マンチェスター・ユナイテッドとの準々決勝2ndレグを3-1(前半0-0)で制し、8回目となる4強入りを果たした。

チケット完売のアリアンツ・アレーナで、試合前に素晴らしいコレオグラフィー(《Kings of the Cup》=カップ王者)を描き出し選手たちを出迎えた67,300人の観客が目の当たりにしたのはは、ゆっくりとした立ち上がりだった。試合は、1stレグと同様、バイエルンが攻勢、ユナイテッドが守勢となる展開となったが、両者ともまずは様子見といった感で、ゴールチャンスはほとんど生まれなかった。試合の流れが一気に変わったのは、後半12分、万人の予想を覆しユナイテッドがパトリス・エヴラのゴールで先制した瞬間だった。バイエルンは、すぐ次のプレーでマリオ・マンジュキッチがゴールを決め同点(後半14分)に追いつくと、トーマス・ミュラー(後半23分)、アリエン・ロッベン(後半31分)とさらに得点を重ね、アレーナに歓喜の嵐を巻き起こした。

スターティングメンバー

ブンデスリーガのアウクスブルク戦から4日後、ペップ・グアルディオラはスターティングメンバーを元に戻してユナイテッド戦に臨んだ。7人の選手を入れ替えたアウクスブルク戦からは、マヌエル・ノイアー、トニ・クロース、マリオ・マンジュキッチを除き、残り8つのポジションを全て変更するという大改造だ。

だがこの2ndレグのメンバーは、先週の1stレグとも3つのポジションで異なっていた。イエローカードの累積で出場停止となったハヴィ・マルティネスとバスティアン・シュヴァインシュタイガーに代わり、マリオ・ゲッツェとマンジュキッチがスタメンに名を連ね、右サイドバックの位置ではフィリップ・ラームが先発、ラフィーニャはベンチスタートとなった。もっともシステム自体は普段通りの4-1-4-1で、FCBは試合に臨んだ。

ティアゴ、シェルダン・シャキリ、トム・シュタルケ、ディエゴ・コンテント、ホルガー・バドシュトゥーバーら5名の選手が負傷離脱中であるため、この試合の控えには、ピエール=エミール・ホイビェルク、ミッチェル・ヴァイザー、パトリック・ヴァイラウフといったスーパールーキーも招集された。トム・シュタルケの穴を埋めたのは、第3ゴールキーパーのルーカス・レーダー。彼は、ケガのために出場が一時は微妙視されていたが、回復が何とか間に合い、控えキーパーとしてベンチに入った。

一方マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーも、FCB関係者の予想通り、この決戦に間に合わせてきた。彼は、1stレグで足の指を負傷していたため、この試合に出場できるか微妙と報道されていた。それ以外では、ユナイテッドのデイヴィット・モイーズ監督は、スターティングメンバーを4つのポジションで入れ替えてこの試合に臨んだ。出場停止処分が解けたパトリス・エヴラに加え、日本代表の香川真司、ダレン・フレッチャー、クリス・スモーリングが先発、リオ・ファーディナンド、ライアン・ギグス、アレキサンダー・ビュットネルはベンチに下がり、マルアーヌ・フェライーニはケガのためメンバーから外れた。

試合経過:

試合は開始とともに先週マンチェスターで行われた初戦と同じ展開を見せた。自陣の深い位置で守るユナイテッドを相手に、FCBは、ボールを早いパス回しで保持し、突破口を探った。ユナイテッドは、今宵もペナルティーエリア周辺を9名、ときには10名全員でかため、スペースを消してはカウンター狙い一筋の戦法。ときおり前線からプレッシャーをかけるシーンも見られたが、基本的にこの守備的な戦術に徹していた。

そのため前半は、ゴールチャンスが生まれることもほとんどなかった。グアルディオラ・イレブンは、ユナイテッドの守備を突破できず、ミドルシュートは精度を欠いていた。もっともフィールドの反対側でもチャンスが生まれることはなく、前半にはマヌエル・ノイアーがセービングを見せるシーンは一度も訪れなかった。それでもスコアレスのままハーフタイムを迎えた両チームの前半の統計データは、シュート数13対1、コーナーキック数5-0、ボール支配率70%とバイエルンが相手を支配していたことを物語っていた。

後半に入っても、序盤は似たような展開になりかけたが、アクシデントは突然やってきた! エヴラが弾丸シュートをゴール上隅へと叩き込み、ユナイテッドが先制点(後半12分)を奪ったのである。だがバイエルンは、マンジュキッチがヘディングで(後半14分)すぐに同点弾を決めることに成功すると、それで目が覚めたかのように、試合のテンポはがらりと変わる。ミュンヘンは、次々とチャンスを作り出し、ミュラーが逆転に成功(後半23分)する。だがマンUに一点でも奪われたら敗退の危機に直面するバイエルンは、その後も攻撃の手を緩めることなく相手ゴールを攻め落としにかかる。この攻撃サッカーが報われ、FCBはやがてロッベンのゴールでだめ押しの3点目(後半31分)を奪うことに成功した。その後は、バイエルンが危なげないゲームコントロールを見せ、3-1のまま堂々と準決勝進出を決めた。

前半のハイライト

6分:トニ・クロースのコーナーキックは、クリアーされるも、こぼれ球をフランク・リベリーが狙っていった。しかしシュートは枠の外。
8分:フレッチャーからのロングボールを受けたルーニーが、ゴール手前15メートルからシュートを放ったが、ボアテングがブロックした。
14分:ロッベンが角度の無いところからカーブシュートで狙っていったが、ファーポストの横。
16分:再びロッベンがシュートを放つもクロスバーの上。
17分:ヴァレンシアが頭でゴールネットを揺らしたが、明らかなオフサイドでノーゴール。
27分:リベリーがゴール手前25メートルから弾丸シュートを放つも、惜しくもニアポストの外。
38分:ロッベンからのマイナスのボールにペナルティーエリア付近からクロースが合わせたが、クロスバーの上。
44分:スピードに乗ったロッベンがペナルティーエリア内、左側からシュートを打ったが、スモーリングの背中に当たりコーナーキックへと続く。

後半のハイライト

9分:リベリーのクロスにマンジュキッチが振り向き様にシュートを放つが、ヴィディッチにブロックされる。
10分:香川がゴール手前28メートルからミドルを放つも、ノイアー真っ正面。
12分:エヴラが弾丸シュートをゴール上隅に叩き込みユナイテッド先制! 右サイドを突破したヴァレンシアのクロスにダイレクトで合わせたエヴラのシュートに、ノイアーはなす術無し。
14分:1-1! マンジュキッチがすぐに反撃! リベリーのクロスに、スモーリングとの競り合いを制したマンジュキッチが頭でゴールネットを揺らす。
16分:リベリーがペナルティーエリア内右側より地を這うシュートを放ったが、サイドネットへ。
17分:ルーニーにチャンス到来! ペナルティーエリア内でフリーでシュートチャンスを得たが、枠を捉えることはできず。
17分:ゲッツェがヘディングするもデ・ヘアにキャッチされる。
20分: マンジュキッチがコーナーキックにヘディングで合わせていったが枠の外。
23分:ミュラーのゴールで2-1! ロッベンからのグラウンダーのクロスにゴール手前5メートルで合わせて逆転。
31分:ボアテングが香川のクロスに飛び込み、ボールは自陣のゴールめがけて飛んでいったが、ノイアー問題なし。
31分:ロッベンが3点目を決める! オランダ代表のロッベン、得意の形から追加点! イングランド守備陣を切り崩し、中央へのドリブルからそのままシュート。ゴール手前16メートルから放たれたシュートは低い弾道を辿りニアポストすれすれのところに突き刺さった。
34分:アラバのゴールエリア内へのクロスにマンジュキッチが飛び込んだが、あと数センチ届かず。
43分:途中出場のピサーロが、ペナルティーエリア内で相手を抜き去りシュートまで持っていったが、デ・ヘア真っ正面。