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ヴィダル、デビュー

FCB、PK戦の末スーパーカップに敗れる

試合終了1分前、FCバイエルンは優勝杯に王手をかけていた。ところが、終了間際に同点弾を決められ、決着はPK戦に。2015年スーパーカップ王者になったのは、VfLヴォルフスブルクであった。1日(土)夜、ドイツマイスターのFCBは、DFBポカール王者(ドイツカップ王者)であり、リーグ準優勝チームでもあるヴォルフスブルクに、PK戦の末5-6(前半0-0、後半1-1)で苦杯をなめた。

チケット完売のフォルクスワーゲン・アレーナに集まった3万人の観客が目の当たりにしたのは、スピーディーな互角の戦いだった。後半開始直後、アリエン・ロッベンンのゴール(49分)で先制したバイエルンは、74分に新加入のアルトゥーロ・ヴィダルがデビュー。しかし、誰もが優勝を確信した89分に、ニクラス・ベントナーに同点弾を許してしまい、勝敗はPK戦に委ねられた。ヴォルフスブルクの選手たちが次々とPKを沈めるなか、FCBはシャビ・アロンソがコーエン・カステールスに阻まれて、惜しくも涙を呑んだ

スターティングメンバー

負傷のため、今シーズンはまだ試合に出場していなかったロッベンは、この最初の公式戦にしっかりと照準を合わせ、スターティングメンバーに名を連ねた。同じくケガから復帰を果たしたのはダヴィド・アラバ。3月末に膝を負傷して以来、約4ヶ月ぶりに公式戦のピッチに立った。 今季からFCBに加わったダグラス・コスタもまた、スーパーカップに先発。一方4日前に正式に加入したばかりのヴィダルはベンチスタートとなった。

いまだ負傷中のフランク・リベリー、ハヴィ・マルティネス、ダンテ、ホルガー・バドシュトゥーバー、ヤン・キルヒホフを欠くFCBは、4-1-4-1のシステムでヴォルフスブルク戦に臨んだ。フィリップ・ラームは、右サイドバックでプレーし、オフェンシブポジションでスタートしたトーマス・ミュラーは、生きのいい飛び出しを見せ、ワントップのロベルト・レヴァンドフスキの攻撃を支えた。

一方のヴォルフスブルクは、試合前にはケヴィン・デ・ブライネ、イヴァン・ペリシッチ、バス・ドストの主力3名の出場が懸念されていたが、蓋を開けてみたら、ディーター・ヘッキング監督の4-2-3-1のフォーメーションに、3名とも名を連ねていた。新加入のマックス・クルーゼがベンチスタートとなったのには、多少驚かされたが、代わりにコーエン・カステールスがヴォルフスブルクでデビューを飾り、膝の手術を受けリハビリ中のディエゴ・ベルナリオに代わりゴールマウスを守った。

試合経過

バイエルンは、良い立ち上がりを見せ、なかでも左サイドのコスタが鋭いドリブルでチャンスを作っていた。前半8分、早くも先制点かと思われたが、コーナーキックからのシュートは、クロスバーに阻まれた。15分ほどが経過すると、ホームのヴォルフスブルクも息を吹き返す。徐々にバイエルンゴール前に進出するようになり、試合は互角の攻防へと変わっていった。

どちらのチームが先制してもおかしくない展開のなか、コスタが26分にビッグチャンスをつかむが、決めきれない。逆サイドでは、ノイアーがビッグセーブ(32分)でピンチを救ったかと思えば、デ・ブライネが、無人のゴール前の決定的な場面で外してしまう(42分)。こうして0-0のスコアレスのまま、試合はハーフタイムへと突入。シュート数は、5-5、クロス数6-4、ボール支配率は57対43%と、データも互角の戦いを裏付けていた。

迎えた後半、バイエルンは最高のスタートを切る。ロッベンが立ち上がり4分に先制点を決めたのである。これに応答して、ヘッキングは、アンドレ・シュールレ、ベントナー、クルーゼと、前線に3枚のフレッシュな選手を投入して勝負に出た。しかしながら逆にこれによりFCBは完全に主導権を握り、ゲームをコントロールすることになった。とはいえ、なかなか追加点を奪えずにいた。

1点差をキープし続けた《ヴェルフェ》(オオカミたち=ヴォルフスブルクの愛称)は、ドスト(58分)、ヴィエリーニャ(80分)、シュールレ(89分)と同点弾のチャンスを掴んだものの、ことごとくノイアーに阻まれた。しかし後半終了間際、ベントナーがついに、守護神ノイアーが守るゴールネットを揺らす。その直後、スタジアムに試合終了のホイッスルが鳴り響き、決着はPK戦にもつれこんだ。

前半のハイライト

8分:クロスバー直撃! コーナーキックにダイビングヘッドで飛び込んだティアゴは、ボールに一歩届かなかったが、ファーサイドで待ち構えていたボアテングがシュート! しかしボールは、クロスバーに阻まれる。
13分:ヴィエリーニャが、ペナルティーエリアの右端から狙い澄ましたシュートを放ったが、ぎりぎりでゴールの枠を外してしまう。
22分:ペリシッチがゴール手前18メートルからシュートを放つも、ノイアー真っ正面。
24分:コーナーキックに頭で合わせたペリシッチのヘディングシュートは、枠の外。
26分:先制点のチャンス到来! ミュラーのパスからレヴァンドフスキが抜け出したが、ハードなプレッシャーを受け、あがってきたコスタにパス。絶好のチャンスを掴んだコスタだったが、シュートではなくリターンパスを選択。これをヴォルフスブルクDFにクリアーされた。
32分:ノイアーのファインセーブ! ペリシッチのセンタリングをクリアーしようとしたベナティアだったが、ボールは自陣へ。しかし、ノイアーが素早い反応を見せ、オウンゴールを防ぐ。
42分:ヴォルフスブルクにビッグチャンス! ナウドのスルーパスをクリアーしようとノイアーが飛び出したが、デ・ブライネに先に触られてしまう。ゴール16メートル手前から無人のゴールへと流し込むだけのデ・ブライネのシュートは、枠外に逸れていった。

後半のハイライト

49分:1-0! またしてもコスタが左サイドでチャンスメイク。彼の鋭いクロスにレヴァンドフスキが走り込むと、キーパーのカステールスがまさかのファンブル。こぼれ球をロッベンが至近距離から叩き込み、先制点を奪う。
54分:コーナーキックにクローゼが頭で合わせるも、ノイアーが枠外へとパンチング。
56分:ティアゴのクロスをナウドがクリアーしようとするが、一歩間に合わず。ロッベンがゴール前で突然フリーになるが、意表をつかれ、反応しきれず。
58分:ノイアー、またしても止める! ドストがフリーでシュートを放ったが、ノイアーが決死のパンチングでピンチを救った。
80分:ヴィエリーニャがゴール手前20メートルからミドルシュートを放つも、ノイアー、横っ飛びでこれをキャッチ。
87分:コスタが素晴らしいセンタリングを入れたが、ゲッツェの一歩手前でナウドがクリアー。
89分:シュールレがゴール手前20メートルからミドルを放つが、ノイアー問題なし。
89分:1-1! デ・ブライネの低いクロスを、ニアポストに走り込んだベントナーが押し込んで同点!