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延長戦の末の敗退

バイエルンの闘志は報われなかった

 なんというドラマ! FCバイエルンはタイトル防衛を狙うレアル・マドリードを相手に熱戦を繰り広げたが、120分に渡るスリルの連続の後チャンピオンズリーグ敗退を余儀なくされた。緊張感のある展開が続いた一夜は延長の末の4-2 (0-0、2-1)という結果で終わった。これは先週行われた1stレグを2-1の勝利で折り返したマドリードにとって、次ラウンドへ駒を進めるに十分なものだった。

 85,454 人の観衆が見守る中サンティアゴ・ベルナベウで行われた試合は、劇的な展開に事欠かなかった。ロベルト・レヴァンドフスキ(53分)がペナルティキックを決めバイエルンに先制点をもたらすと、クリスティアーノ・ロナウド(76分)がヘディングで同点に持ち込み、間髪を入れずセルヒオ・ラモス(77分)が自陣ゴールのネットを揺らす。アルトゥーロ・ビダルの警告2枚による退場(84分)の後、バイエルンは延長戦へ望みを繋いだ。延長戦でロナウドがオフサイドポジションから今試合2ゴール目となる同点弾を決め、その後も追加点を奪い(109分)、さらにアセンシオがレアルの勝利を盤石のものにした。

スターティングメンバー

 試合開始前3つの朗報がバイエルンファンを喜ばせた。マッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテング、そしてカルロ・アンチェロッティ監督が前日予告した通りロベルト・レヴァンドフスキが出場可能となったのだ!これによりバイエルンはベストメンバーで試合に臨むことになり、唯一1stレグで警告退場処分を受け出場停止となっているハヴィ・マルティネスが観客席から試合を見守ることになった。

 レアル・マドリードには既知であるガレス・ベイル(筋肉の負傷)の欠場以外、特筆すべき変更はなかった。同ウェールズ人選手に代わり先週末のヒホン戦(3-2)で2ゴールを決めたイスコが出場する他は、ミュンヘンで第1戦を戦ったメンバーがスターティングメンバーに名を連ねた。

試合経過

 両チームともに試合立ち上がりから、非常にハイレベルの戦いをみせた。いいスタートを切ったのは、勇敢にプレーしチャンスを作り出したFCバイエルンだった。まずは序盤9分のダブルチャンス、チアゴのシュートはブロックされ、アリエン・ロッベンのシュートはゴールネット外側を揺らす。続くビダルのシュート(13分)は狙いが甘く枠を外れた。だが試合経過とともにレアルも勢いを増し、カルバハル(26分)、ラモス(28分)、クロース(34分)、またロナウド(36分、43分)のチャンスでがリードを奪ってもおかしくなかった。

 あらゆるチャンスを活かそうと試みたバイエルンにとり、決して容易な課題ではなかった。だが0-0でハーフタイムに突入したことで、望みはまだ残されていた。そして後半開始直後その希望を繋ぐチャンスが訪れる!ロッベンへのファウルで与えられたペナルティキックをレヴァンドフスキが落ち着いて決め先制点をもたらすと(53分)、FCバイエルンは再び力を取り戻した。

 バイエルンはビダル(54分)、リベリー(57分)により再び決定機をつかむが、追加点に向けて攻め焦ることなくパスを繋ぐ安全策をとった。マドリードの観衆は次第に落ち着きを失うが、チアゴのシュートが僅かに枠を逸れるのを安堵と共に見守った。

 緊迫感は終盤を迎え大いに高まりを見せる。ヘディングによるロナウドの同点ゴール(76分)にもバイエルンは怯まない。どのみち2点取る必要がバイエルンにはあったからだ。そしてゴールはその直後に生まれる!ラモスがボールを自陣ゴールヘ流し込み、歓喜の2-1!これは同時に延長戦突入を意味していた。だが明らかにボールにいっていたにも関わらず2枚目の警告で退場処分を受けたビダルのファウル(84分)により、バイエルンは自らを不利な状況に追いつめてしまう。だがレアルが数的優位を活かし次ラウンド進出へ向け着実に得点を重ねても、バイエルンはみなぎる闘志とともに相応しいプレーをみせた。なんという苦い敗戦!

前半ハイライト

3分:中央でボールを受けたリベリーが中央から左へダイアゴナルラン、上がっていた前方のアラバへパス。中央に折り返したマイナスのボールへレヴァンドフスキが頭で合わせるが勢いが足りず、ナバスが問題なくキャッチ。
6分:バイエルンのペナルティエリア手前右で、ビダルがイスコに後ろからスライディング。これが踵に入りビダルにイエローカード。ロナウドが直接ゴールを狙うが壁に当たる。
9分:左サイド、エンドライン手前で相手DFを引きつけたアラバが、エリア内に侵入したリベリーへカルバハルの足の間を抜くスルーパス。リベリーがフリーで中央に流すが、走り込んだチアゴのシュートはマルセロが体でブロックしこれを阻止。右サイドからエリア内へ走り込んだロッベンがこぼれ球をシュートへ持ち込むが左サイドネット外。
13分:ラームが右エンドライン際にフリーで走り込んだ前方のロッベンへスルーパス、マイナスのセンタリングは相手ディフェンダーにブロックされバイエルンのコーナキック。
13分:バイエルンのショートコーナーから混戦、最後はビダルが19メートルの距離からゴールを狙うが、枠を捉えきれず。
15分:ロナウドのパスを左サイドからエリア内へ侵入したマルセロがラームをかわし中央へ折り返すが、ボアテングがこれをクリア。レアルのコーナーキック。
16分:コーナーキックに跳び込んだナチョが頭で合わせられず、ボールを拾ったバイエルンが素早いカウンター。前線への縦パスへロッベンがフリーで抜け出しかけるが、ナバスがエリア外へ大きく飛び出し、キックでサイドラインへ逃れる。
23分:左コーナー手前でクリアボールを拾ったマルセロがロビングのセンタリング。中央のベンゼマがヘッドで合わせるがジャストミートせず、枠を大きく右へ外れる。
26分:レアルのカウンター。ハーフウェイラインからバイエルンのエリア手前までドリブルで上がったベンゼマが後方のロナウドへボールを渡し、ロナウドがそのまま右サイドへ流したボールをカルバハルがグラウンダーのシュート。ノイアーが横っ飛びで好セーブを見せる。
28分:カルバハルからのセンタリングをノイアーが弾き、このクリアボールをエリア内へ走り込んだラモスが左足を振り抜きた豪快なシュート。これはゴールライン上のボアテングが右足でブロック、難を逃れる。
34分:エリア内右でのカルバハルとベンゼマのコンビネーションから中央の空いたスペースへ出たボールを、走り込んだクロースがミドルレンジからシュートするがクロスバーを大きく越える。
36分:レアルのカウンター。モドリッチからのパスを受け、右サイドをドリブルでエリア内まで持ち込んだロナウドがボアテングをかわし、ニアポストへシュートを放つもノイアーの正面。弾かれたボールをボアテングが大きく前方へクリアしピンチを逃れる。
38分:エリア内ゴールほぼ正面でクロースがシュートを放つが、フンメルスがスライディングでブロック。
45分:クロースが2列目から低い弾道の鋭いシュートでゴールを試みるが、ノイアーがセーブ。

後半ハイライト

48分:ビダルのカゼミーロへのプレーがファウルを取られ、ロナウドがエリア手前右からフリーキック。ラームがヘッドでコーナーへ逃れる。
50分:クロースのコーナーキックをボアテングが頭でクリア。セカンドボールをファーサイドのイスコがエリア手前からグラウンダーで狙うが、枠を僅かに左へ外れる。
51分:バイエルンに絶好のチャンス。エンドライン手前の深い位置からアラバが中央へ鋭いマイナスのクロス、これを受けたロッベンがチップキックでゴールを狙うが、ゴールライン手前でマルセロがヘッドでクリア。
53分:エリア内へ侵入したロッベンが左でカゼミーロに倒されバイエルンにペナルティキック。これをレヴァンドフスキが左に飛んだナバスを冷静に見てから、逆サイドのゴール右へ冷静に決めバイエルンが先制。0-1。
54分:ビダルにビックチャンス! 右サイドからロッベンがクロスを上げ、ビダルが足を伸ばしてシュートするがボールは枠の上へ。
57分:ラームのクロスを受けたリベリーがジャンピングボレーを放つが、ナバスがキャッチ。
63分:ラームが右サイドのエンドライン手前からマイナスのセンタリング。山なりのボールはファーサイドのアラバの足元に転がるが、エリア内でアラバが放ったシュートは相手ディフェンダーがブロック。
63分:チアゴがゴール20m前から放ったシュートは大きくクロスバーを越える。
66分:最終ラインのボアテングから前線へのダイアゴナルなロングパスは、抜け出したレヴァンドフスキが僅かにオフサイド。
73分:レアルのカウンター。バスケスがドリブルでエリア内へ持ち込み自らシュートを放つが、フンメルスが体を入れて阻止。
74分:右サイドのロッベンから前線へロビングのボール。ディフェンスラインの裏へ抜け出したレヴァンドフスキがエリア内でボールを受けるが、カルバハルがゴールエリアで体をうまく入れこのボールをカット。
75分:レアルの同点ゴール。モドリッチのパスに走り込んだカゼミーロが後方からゴール前へ浮かせたボールを送り、ロナウドがラームと競り合いながらもヘディンゴシュート。これがネットに突き刺さりレアルが同点に追いつく。1−1。
78分:1-2!!! 後方からの縦パスをエリア内でミュラーが胸で落とし、カルバハルに当たったボールをラモスがそのままナバスの守るゴールへ押し込むかたちに。レアルのオウンゴールでバイエルンが再び試合をリード!
82分:プレッシャーを強めるバイエルン。しかしコスタのミドルシュートは大きく外れる。
83分:マルセロのクロスからファーサイドのバスケスがシュートに持ち込む。しかし角度のないところから狙ったシュートはゴールネットの外側に当たる。
84分:主審がバイエルンにとって苦い決断を下す。対人戦でボールを狙ってプレーしていたビダルだが、2枚目のイエローカードをもらい、退場に!
90+1分:左サイドからのクロースのクロスをクリアしたバイエルンだが、こぼれ球を受けてモドリッチがシュートに持ち込む。しかしボールは大きくクロスバーの上へ。
90+5分:レアルのCKにラモスが頭で合わせるが、枠外へ。

延長戦ハイライト

97分:ロナウドの豪快なミドルシュートはノイアーがセーブ。続いてセカンドボールを拾ったマルセロが左サイドからグラウンダーのシュートを放つが、ボールはファーポストの横へ。
98分:バイエルンにビックチャンス! カウンターを仕掛け、ロッベンが左のコスタにスルーパス、そのままフリーで放った低い弾道のボールは枠外へ。
99分:左サイドからアセンシオが危険なグラウンダーシュート。しかしノイアーが素早い反応を見せてクリアし、コーナーに逃れた。
105分:レアル・マドリードに追加点! ラモスが前線へ蹴り込んだパスをフリーのロナウドが受け、ゴール左隅に突き刺した。本来オフサイドだったが、バイエルンにとってはまったく不運なことにレアルの得点として認められる。2-2。
109分:レアルに3点目! マルセロが自陣から素晴らしいドリブルでFCB守備陣を一瞬で抜き去り、ノイアーが飛び出すのを待ってから右サイドでフリーのロナウドにパス、間髪を入れずフィニッシュに持ち込み、ゴールネットを揺らした。3-2。
112分:レアルに4点目。キミッヒのパスをカットしたアセンシオが単独でエリア内へ切り込み、フンメルスをかわし決勝ゴール。4-2。

レアル・マドリード vs. FCバイエルン 4 - 2(0-0)

  • レアル・マドリード

    ナバス – カルバハル、ナチョ、ラモス、マルセロ –カゼミーロ - モドリッチ、クロース(114分コバチッチ) – イスコ(71分バスケス)、ベンゼマ(64分アセンシオ)、ロナウド


    Substitutions

    カシージャ、ダニーロ、モラタ、ハメス


  • FCバイエルン

    ノイヤー – ラーム、ボアテング、フンメルス、アラバ – アロンソ(75分ミュラー)、ビダル – ロッベン、チアゴ、リベリー(71分コスタ) – レヴァンドフスキ(88分キミッヒ)


    Substitutions

    ウルライヒ、ラフィーニャ、ベルナト、コマン


  • Referee

    ヴィクトル・カッシャイ(ハンガリー)


  • Attendance

    85,454 人(完売)


  • Goals

    0-1 レヴァンドフスキ(53分/PK)、1-1 ロナウド(76分)、1-2 ラモス(77分/OG)、2-2 ロナウド(105分)、3-2 ロナウド(109分)、4-2 アセンシオ(112分)


  • Yellow cards

    カゼミーロ / アロンソ、フンメルス、ロッベン


    Yellow-red cards

    ビダル(84分)

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