ＦＣバイエルン、４位でアウディ・カップを終える

　FCバイエルンは4位でアウディ・カップ2017を終えた。ブンデスリーガ王者のFCBは3位決定戦でイタリアのトップチームSSCナポリに0-2で敗れた。アリアンツ・アレーナに集まった66,000人の観客の前で、多くの若く才能ある選手達を起用したバイエルン・イレブンは、勇敢なパフォーマンスを見せたものの、最終的に効率的にゴールを決めたナポリに敗北を喫した。ナポリに得点をもたらしたのは、カリドゥ・クリバリ（14分）と途中出場したエマヌエレ・ジャッケリーニ（55分）だった。

　リヴァプールFC相手に0-3で敗戦を喫した後、アンチェロッティ監督はメンバー表をすぐに練り直さなければならなかった 。チアゴ、ダヴィド・アラバ、ハメス・ロドリゲスの3人は怪我のため起用出来ず、負傷からトレーニングに復帰したばかりのアリエン・ロッベンとジェローム・ボアテングも、昨日の先発メンバーと同様に休養が与えられた。そのため同イタリア人監督は一新した先発メンバーで試合に挑み、その中で新加入選手であるセバスティアン・ルディとニコラス・ズーレは共にFCバイエルンのユニフォームでのデビューを飾ることとなった。

　元ホッフェンハイム所属の両選手と共に、アトゥーロ・ビダルとヨスア・キミッヒ、更にレナト・サンチェスとキングスレイ・コマンというバイエルンの主力選手4人が先発メンバーとしてピッチに立った。その他、才能ある若手のクリスティアン・フリュヒトル、ルーカス・マイ、マルコ・フリードル、ティモシー・ティルマン、マヌエル・ヴィンツハイマーが起用され、チームを完全なものにした。

　対するSSCナポリは、1-2で敗北を喫したアトレティコ・マドリード戦から7人を変更してバイエルンとの3位決定戦に臨んだ。バイエルン・イレブンは、昨年のセリエAで3位だったSSCナポリ相手に大胆果敢に挑み、試合序盤では立て続けにチャンスを掴む。しかしコマン（7分）、ティルマン（9分）、ヴィンツハイマー（11分）、ビダル（13分）はGKルイージ・セーペの守るSSCナポリのゴールを奪うことはできなかった。

　SSCナポリはより効果的に動いていた。12分、カジェホンが独走しゴールチャンスを狙ったが、フリードルがそれを阻む。しかしその後、クリバリ（14分）がバイエルンのペナルティエリア内の混戦した状況から、1-0の先制点を挙げた。その少し後でドリース・メルテンス（24分）が2-0に繋がりそうなチャンスを手にしたものの、フリュヒトルの絶妙な反応によってバイエルンは最悪の事態を免れる。対するバイエルンはヴィンツハイマーが同点弾のチャンスを作るも相手GKセーぺに阻まれた。

　その後、試合は停滞した。バイエルンは何度も攻撃を仕掛けて同点に持ち込もうと試みたが、ナポリは確実にリードを守る。37分にはサンチェスがシュートを放つも、これは惜しくもわずかの差で枠を捉えることができない。このシュート以外にはハーフタイムまで特筆すべきシーンはなく、0-1のまま前半は終了した。

　サイドチェンジの後もSCナポリは若い選手の多いバイエルンよりも効果的に試合を運ぶ。バイエルンはティルマン（51分）がエリア内でシュートに持ち込むも、同点に追いつく絶好のチャンスを逃す。対するナポリは後半投入されたジャッケリーニ（55分）が追加点を挙げて2-0とリードを広げ、試合をほぼ決定付けた。その後両監督は多くの選手を交代したため、試合の流れは更に滞る。そして試合開始から90分が過ぎ、バイエルンは得点を挙げられないままに0-2で敗北を喫した。