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熱狂の嵐

バイエルンファンが3冠の英雄を祝った

 3冠を決めたFCバイエルンのお祝いは終わることがなかった。日曜日の午後、バイエルンの一同は、雨にもかかわらず詰めかけた数千人のファンに迎えられた。予定通り14時30分にチームはオープンデッキのトラックに乗り込み、3冠パレードをスタートさせた。一番先頭にはチャンピオンズリーグ優勝杯、ドイツカップ優勝杯、マイスターシャーレ(優勝皿)が乗せられた。雨をしのぐためにクリアケース入れられたトルフィーをファンはよく見ることができた。

 降り続く雨も、優勝を祝うファンの熱気を止めることはできなかった。ファンはレインコート、長靴、傘という”ファン・トリプル“を身にまとい、悪天候をものともしなかった。マリエン広場には10000人を超えるファンが集った。フランクフルトから駆けつけたファングループは「夢が本当になった。喜びを分かち合わせてくれてありがとう!」とプラカードを広げていた。

 最初の選手として紹介されたのは、怪我で離脱中のホルガー・バドシュトゥバーだった。新しく受けなければならなかったオペのためにベルリン行きも断念したバドシュトゥバーも晴れ晴れとした表情だった。16時23分、スタジアムDJのシュテファン・レーマンによる「これが世界最高のクラブチームだ」の紹介とともに 選手たちは市庁舎のバルコニーに姿を表した。

 バスティアン・シュヴァインシュタイガーがドイツ・カップ優勝杯を、フィリップ・ラームがマイスターシャーレを、そしてユップ・ハインケス監督がチャンピオンズリーグ優勝杯を披露した。「1990年、私はこのバルコニーに立ち、少々尊大にヨーロッパカップ獲得を約束した。今日、私はここで約束を履行したい。これが各国優勝チームによるヨーロッパカップ戦、チャンピオンズリーグの優勝杯だ」とファンに叫んだ。

 選手、監督、ファンの熱狂はとどまることを知らなかった。「スーパーバイエルン、スーパーバイエルン、ヘイ、ヘイ」の歓声がマリエン広場に響き、やがてそのコールはアリエン・ロッベンによって「トリプルジーガー(3冠王者)、トリプルジーガー、ヘイ、ヘイ」と代えられた。ハインケスは「我々にはワールドクラスのチームだけではなく、ワールドクラスのファンもいる。こんなに素晴らしいファンがいなければ、我々はこの快挙を成し遂げることはできなかっただろう」と述懐した。

ゴールデン・ブックへの記載

 ファンは雨の中、”We are the Champions”やクラブソングなどを歌い、踊った。パーティー会場と化したマリエン広場は、ここしばらくミュンヘンでは見られなかった素晴らしい雰囲気に包まれた。カール・ハインツ・ルンメニゲは「壮大なパーティだった」と喜んだ。

 バルコニーを降りた選手、監督、役員は、ミュンヘン市のゴールデン・ブック(特別な来賓のみが記載を許可されるゲストブック)への記載を許された。市長のクリスティアン・ウーデは「FCバイエルンは今回の偉業で、元首や勲章を受けた者達と同格となった。FCバイエルンはサッカー界の君主だ」と説明した。チームはその後、休暇前最後の食事を一緒にとった。「良い休暇を!」フランク・リベリーはファンに叫んでいた。