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「やる気満々」

バイエルン、ターボ全開でシャルケを「粉砕」

シャルケのゴールキーパー、ラルフ・フェアマンが、自陣のゴールネットから4度目となるボールを拾ったとき、電光掲示板には前半28分と表示されていた。アリエン・ロッベンは踊って喜び、アリアンツ・アレーナに歓喜あふれるサポーターで地響きが起きるなか、シャルケの選手たちは頭を左右に振りながら信じられない様子でセンターサークルに向かっていった。圧倒的な強さを誇ったバイエルンが、その後攻撃の手を緩めたこともあり、最終スコアーは5-1(前半4-0)にとどまったが、FCBが前半に見せたプレーは、世界中のサッカーファンを魅了する内容だった。
「トランス状態に陥ったかのごとくサッカーをしていた」というトニ・クロースの言葉がその凄まじいサッカーを物語っている。

FCBは、ダヴィド・アラバ(前半3分)、ロッベン(前半15分/28分)、マリオ・マンジュキッチ(前半24分)と、試合開始と同時にターボ全開のプレーを見せた。
「前半は、私がバイエルンに加入してから、ベストの一つに数えられる。凄まじいスピードで相手を粉砕した」とロッベンは試合後に語った。後半さらにPK(後半33分)を沈めた彼は、この日ハットトリックを達成。その前に1点を返したシャルケのゴールは、ラフィーニャ(後半19分)のオウンゴールによるものだった。

この試合でボールタッチ数146回を記録し、ブンデスリーガ新記録を打ち立てクロースは、シャルケ戦を次のように総括した。
「我々はとてもすばらしいサッカーをしていた。攻撃し続け、ほとんど休むことなくボールを支配していた」
マヌエル・ノイアーによれば、FCBの選手たちは、どんな試合でもサポーターを「魅了する」ことを考え、全員が「やる気満々」であるという。前半終了間際に2度にわたりすばらしいセービングを見せ、後半のオウンゴール ―後季初の失点― を、なすすべなく見送ったノイアーは、この日のチームパフォーマンスを「すばらしい試合を見せた」と賞賛した。

ルンメニゲも賞賛

もっとも完璧主義者のペップ・グアルディオラに言わせれば、いくつかの修正点があるという。とくに後半の立ち上がりは良くなかったと、バイエルンの指揮官は述べている。
「(前半見せたような)ああいうパフォーマンスを90分間やり続けなくてはならない」
彼が厳しく分析するのには、わけがある。というのも「もしチャンピオンズリーグで10分間集中力を欠くようなことがあれば、大きな問題をかかえることになる」からだ。

だがノイアーが言うように、ミュンヘンは「ほとんどの時間帯で良いサッカー」を見せていたのも事実。今季の通算ゴール数を14に伸ばし、現在ロベルト・レヴァンドフスキーに続きブンデスリーガ得点ランキングの2位につけているクロアチア代表マンジュキッチが、数多くのチャンスを活かしきれていれば、点差はさらに開いていたに違いない。だがこの日のマンジュキッチは、チャンスをことごとくラルフ・フェアマンに止められていた。5失点を喫したにもかかわらず、シャルケのベストプレーヤーがフェアマンであったことも、彼の活躍を物語っている。何はともあれ5-1で勝利したバイエルンは、2位との勝ち点差を20に広げた。

「マイスターが決まる時期はどうでもいい。大事なのは、マイスターになることだ」とクロースは言う。だが、まだまだ道のりは長いと、ドイツ代表のクロースはこう続けた。
「勝負はこれからだ。まずはアーセナルとのセカンドレグ。それから、その後の難題に向けて準備をする」
カール=ハインツ・ルンメニゲも、冷静さを失ってはならないと語る一方、チームは現在「ものすごく絶好調」であり、「我々が信じられないシーズンを戦っていることは言うまでもない。それも2年連続でだ」と付け加えた。