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「失望はさせません」

98.5%!ヘーネスが再びバイエルン会長に就任

 ウリ・ヘーネスが再びバイエルン会長に就任することが決まった。25日(金)夜のFCバイエルン年次総会で、出席者7,152人のうち98.5%の賛成投票数(賛成6,986、反対108)を獲得した64歳のヘーネスが会長職に選出された。会場のアウディ・ドームに到着したヘーネスは、「ウリ、ウリ」の掛け声とスタンディング・オベーションで包まれた。22時46分、会場からの拍手喝采の中、ヘーネスは選挙の結果を受け入れ、「皆さんに約束します。皆さんを失望させません」と誓った。

 1970年に選手としてFCバイエルンにやって来たヘーネスは、可能な限り多くの試合に勝利した。そして1979年、負傷のために27歳でサッカー選手引退を余儀なくされると、バイエルンのマネージャーとして第二の人生を歩み始めた。その後はおそらく選手時代より、成功したキャリアを送ることとなり、その手腕でバイエルンをヨーロッパクラブの中で最も成功したチームへと変貌させた。30年間にわたりマネージャーと取締役を務めていたヘーネスは、2009年11月にフランツ・ベッケンバウアーの後任としてFCバイエルン会長に就任した。しかし脱税の有罪判決を受けたことにより、2014年3月にバイエルン会長を辞職した。そして今、あれから987日後にMr. FCバイエルンが戻ってきた。

「私は、架け橋になりたいです」

 「私に2度目のチャンスを与えて下さい」とヘーネスは、投票前にクラブ会員に訴えかけた。「約束します。皆さんの期待に応えるために何でもするつもりです。私は、クラブ会員とFCバイエルンの架け橋になりたいのです。私は、監査役会と取締役会の架け橋になりたいのです。私は、諮問機関と幹部会の架け橋になりたいです。そして、私はバイエルンで働いている人たちと選手たちの世話係であり、助言者になりたいのです。加えてコーチ陣も、私のアドバイスが必要な時はいつでも私のところに来てもらって構いません」と熱意を込めて語りかけた。

 彼はその上、常に「FCバイエルンの大きな社会的な役割」も視野に入れるつもりだ。ヘーネスは「それは私にとって重要な関心事の1つです」と言い、自身が禁固刑に服役している期間も、彼のそばには家族と共に「FCバイエルン・ファミリー」が寄り添い、彼を支えていたと告げた。ヘーネスは最後に出席したバイエルン年次総会(2014年5月)で感じた「愛情、愛、友情」 を思い出し、服役中に約5,500通の手紙が受け取ったことを明かした。更に「時々、私はベットの上で犬のように泣いていました。なぜなら、直接面識がない多くの人たちが、こんな私を励ますために長文の手紙を書いてくれたからです」と当時の心情を打ち明けた。

「おかえりなさい」

 この辛い時期が、ヘーネスを物思いにふけさせた。しかし、彼が失わってないものがあった。それは「問題を分かりやすい言葉で話す能力です。その力は眠っているのではなく、休んでいるだけ。この力はいつでも、必要な時に戻ってくるのです」とヘーネスは説明した。「大きな間違い」をしたという彼は、「しかし、私はこの大きな過ちを償うために、できることは何でもしました。私はチャンスを得るために何でもしました。そして今、私はここにいるのです」と、自身のスピーチを締めくくった。それと同時に会場に出席した会員は席を立ち、ヘーネスに万雷の拍手喝采を送った。

「素晴らしく、見事な、エモーショナルなバイエルン会長への復帰だと思います」と、長年を共に過ごしたカール=ハインツ・ルンメニゲがヘーネスを祝福した。FCB代表取締役社長のルンメニゲは、「2015年1月2日、あなたが初めてゼーベナー通りに帰ってきた時の顔と目は一生忘れないでしょう」と語り始め、「あの顔は、ウリが経験したすべてを物語っていました。とても辛い困難な時期を過ごしたことを一目で理解しました。そのことも含め、我々は心の底からあなたのバイエルン会長復帰を祝福したいと思います。これから一緒に働けることが楽しみです。バイエルンのこれからの発展のために信頼、忠誠、友好、尊敬と共に素晴らしい仕事をしてくれることを願っています。親愛なるウリ、本当におかえりなさい」と、新会長に向けて歓迎の挨拶をした。

副会長の選出

 同様にほぼ満場一致でバイエルンの幹部会から2名が選出された。新第1副会長となったProf. Dr.ディーター・マイヤー(前第2副会長)は99.8%の賛成投票数(賛成7,122、反対15)を獲得した。そして 2010年からバイエルン監査役会のメンバーを務めていたヴァルター・メネケスが99.7%の賛成投票数(賛成7,105、反対23)を獲得し、新第2副会長に選出された。68歳の新副会長ヴァルター・メネケスは、「私はバイエルンを愛しています。我々はバイエルンの栄光を維持したいと考えています。サッカー界に影響を与え続ける存在として、そして健全経営のクラブチームとしてこれからもバイエルンの発展に貢献していきたいと思っております」と、意気込みを語った。