Erstellt am 26.02.2020 um 17:30 Uhr
FCバイエルン創立120周年 – 120年間にわたる栄光、歓喜と情熱 。2月27日のクラブ創立120周年を記念してfcbayern.comはドイツ絶対王者が手にした栄冠の数々を振り返る。
前年度の屈辱から捲土重来を期すFCバイエルンは、2012-13シーズンにクラブ史最高の栄冠を手にすることとなった。バスティアン・シュヴァインシュタイガー、フィリップ・ラームを始めとする黄金世代たちが、長年の苦節を経て遂にその努力に値する、チャンピオンズリーグ制覇と3冠達成という栄光を収めたのだ。
既にプレシーズンキャンプからFCバイエルンは前季の無念を晴らすため、臥薪嘗胆の思いを胸に練習に励んだ。本拠地で行われた2012年のチャンピオンズリーグ決勝での敗戦は、チームにとりモチベーションとなり、誰もが集中して練習に取り組んだ。シュヴァインシュタイガーは『51』とのインタビューで「僕らは欧州1のクラブになるんだという大きな野望を抱えていたんだ。それは既にシーズン最初のトレーニングで感じることができたよ」と当時を述懐した。
ブンデスリーガで快進撃
ユップ・ハインケス監督指揮するチームは、ブンデスリーガで破竹の快進撃をスタート。第1節でグロイター・フュルトをアウェイで3−0で下し首位に立つと、その座を1度として受け渡すことなく勝ち点を史上最多となる91ポイントに積み上げ、2位のボルシア・ドルトムント(66ポイント)に大きく水を開け優勝を飾った。
最多得点記録更新
バイエルンは素早くスペクタクルな攻撃サッカーで観客を魅了、加えてコンパクトな守備で得点を与えず、98得点18失点という驚異的な数字を記録した – 80点以上の得失点差はブンデスリーガ史上新記録だった。
バルセロナを圧倒
だがバイエルンの快進撃は国内だけには止まらなかった。チャンピオンズリーグ・グループステージ突破後(FCヴァレンシア、 BETEボリソフ、OSCリール)、決勝トーナメント第1戦でアーセナルFC(3−1、0−2)を撃破、ユヴェントス(2−0、2−0)を下しFCバルセロナの待つ準決勝へと進出。ホーム開催の1stレグで今季最高とも言えるパフォーマンスを発揮しスーパースター、リオネル・メッシ擁するカタルーニャの雄を4−0で圧倒。続くアウェイの2ndレグに3−0で勝利を収め、決勝への切符を手にした。
胸を張ってウェンブリーへ
伝説の地、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた決勝で、FCバイエルンは永遠のライバルであるボルシア・ドルトムントと相見えた。「あの日目を覚ましてまず最初に思ったのは:今日こそ優勝杯をモノにする!」とシュヴァインシュタイガーは後に語った。押され気味だった序盤を凌ぎ、前半半ばから主導権を奪い返したFCBは、60分にマリオ・マンジュキッチのゴールで先制点を奪った。「直後にPKからイルカイ・ギュンドアン(編注:67分)に同点とされたけど、負けるとは一度も思っていなかった」とシュヴァンシュタイガーが述べたように、その後もドイツ絶対王者の勝利への確信は揺らぐことはなかった。
アリエンの決勝点
89分、アリエン・ロッベンが「目測では時速3km」(シュヴァインシュタイガー)でボールをゴールへ押し込み決勝点を挙げ、2−1の勝利をFCバイエルンへともたらした。2010年、2012年と2度の決勝での敗戦から遂にビッグイヤーがミュンヘンへと持ち帰られた。欧州覇者となったバイエルンはその後更にカップ戦優勝を果たし3冠を達成した。
このゴールをバイエルンは忘れることはないだろう。アリエン・ロッベンがロマン・ヴァンデンフェラーを交わし決勝点を奪取
3冠達成とUEFAスーパーカップ制覇
DFBポカール決勝でFCBはVfBシュトゥットガルトを3−2で下しクラブ史初の3冠を達成。欧州最強のクラブとして君臨したFCバイエルンは、その強さを8月下旬に開催されたUEFAスーパーカップでもいかんなく発揮。その4ヶ月後にはクラブワールドカップでも優勝を飾った。2013年に手にしたタイトルは5つ – 120年にわたるFCバイエルンの歴史において最も成功に彩られた1年だった。