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1ゴール足りず

勝利にもかかわらず、CL決勝進出は逃す

 怒涛の勢いでシュートを放ち、戦い、勝利した。しかし報われなかった。FCバイエルンはチャンピオンズリーグ決勝進出を僅差で逃した。満員のアリアンツ・アレーナで火曜日夜に行われた準決勝2ndレグで、ドイツマイスターのFCBはその強さを発揮し、アトレティコ・マドリードに2-1(1-0)で勝利したものの、1週間前の1stレグの0-1という結果からの逆転は叶わなかった。バイエルンの決勝進出には、最終的にあと1ゴールが足りなかった。

 7万人の観客の目の前で、バイエルンは決勝進出に向けて怒涛の勢いで攻め立てた。フリーキックを直接決めたシャビ・アロンソ(31分)のおかげで、FCBは今季最高の前半に相応しく、1-0のリードを保ってハーフタイムに入る。後半序盤にはアントワーヌ・グリーズマンに同点弾(54分)を許してしまうが、そこで諦めるバイエルンではない。ロベルト・レヴァンドフスキ(74分)の得点で改めてリードを奪うと、あと1点のために全力で前へと向かう。しかしアトレティコの鉄壁の守備を前に、更に追加点を挙げることはできなかった。この緊張感に満ちたトップレベルの試合で、両チームともPKを獲得したものの、いずれも失敗に終わっている(34分、84分)。

スターティングメンバー

 背中を痛めていたフランク・リベリーはプレーできるのだろうか? 数ヶ月にわたり負傷離脱していたジェローム・ボアテングは先発復帰を果たすだろうか? そしてトーマス・ミュラーはスターティングメンバーに入っているだろうか? 試合開始から1時間前、これらの問い全てにイエスの答えが返ってきた。1週間前の1stレグと違い、この3人全員がバイエルンの先発メンバーに名を連ね、その代わりにキングスレイ・コマン、チアゴ、フアン・ベルナトが外れた。システムは4-1-4-1。

 対するアトレティコは慣れ親しんだシステムの4-4-2を採用するも、その中で1点の変更が見られた。守備リーダーのディエゴ・ゴディンが腿の負傷を克服し、先発復帰を果たしたのだ。同選手に代わり、ステファン・サヴィッチがベンチスタートとなった。

試合経過

 「爆発的なパフォーマンス」とミュラーが予告したように、バイエルンは試合開始直後から全力で試合に臨んだ。ハイスピードでパスを回し、球際では果敢に勝負し、ボールを失えば即座に奪い返す。その結果、試合の大部分はアトレティコ陣地で行われることになった。アトレティコはコンパクトに守備を固め、人数をかけてバイエルンに抵抗したが、試合が進むにつれペナルティーエリア付近に押し込まれるようになる。

 序盤のチャンスは特に距離のあるシュートから生まれていた。バイエルンは試合開始から30分で12本のシュートを放ったものの、精確さが足りずに得点には至らない。しかしアロンソがフリーキックから直接狙い、先制点を挙げる(31分)。その直後、今後はミュラーに追加点のビッグチャンスが訪れる。しかし同選手のPKはアトレティコGKのオブラクに止められてしまう(34分)。その後、アトレティコの守備に阻まれ追加点を挙げられないまま、バイエルンの1点リードでハーフタイムに入る。前半の統計データはシュート本数16:2、センタリング本数11:1、CK数6:1、ボール保持率76%と、FCBの優位を表すものだ。

 バイエルンは後半、ハーフタイムで中断されたゲームを変わらず続けようとする。しかしアトレティコはバイエルンを自陣ゴールからやや遠ざけることに成功し、更に狙い続けたカウンターのチャンスをものにする。このグリーズマンの得点(54分)で、試合は1-1と振り出しに戻った。

 バイエルンはこの同点に追いつかれたショックから立ち直るのに10分から15分を要した。だがそれからは再び試合の流れに乗り、再びプレッシャーを強めていく。そしてそれは74分に報われ、レヴァンドフスキがヘディングシュートを決めてバイエルンが再びリードを奪い返す。これでバイエルンの決勝進出に必要なのは、あと1ゴールとなった。

 一方のアトレティコは、残りの試合時間でわずか一度のみチャンスを得る。バイエルンのファールによりPKを獲得したのだ。キッカーを務めたのはフェルナンド・トーレスだが、そのシュートはマヌエル・ノイアーが防ぐ(84分)。その後チャンスを演出するのはFCバイエルンのみで、あと1ゴールを挙げるために全力でアトレティコのゴールに襲い掛かる。しかし最終的に33:7というシュート本数が記録されるも、FCBが決勝進出に必要なその1ゴールを挙げることはできなかった。試合はそのまま2-1で終了し、バイエルンは勝利を手にしたものの、CL決勝に進むことはできなかった。

前半ハイライト

6分:アトレティコが左サイドでフリーキック。ガビが30m前からバイエルンのゴールを狙うも、ノイアーが難なくキャッチ。
12分:右サイドのコスタがクロス、レヴァンドフスキが頭で合わせようとするが、惜しくもDFにブロックされる。
14分:ビダルがゴールの28m手前からシュート、しかしボールはクロスバーを越える。
15分:グリーズマンがマイナスのパス、それを受けたガビがゴール20m手前からシュートを放つが、ノイアーがセーブ。
17分:ビダルが遠目からファーポスト目掛けてシュート、しかしGKオブラクがキャッチ。
20分:ボアテングのスーパーパス!同選手がセンターライン付近からアトレティコエリア内のミュラーへロングパス、同選手は更に走りこんだレヴァンドフスキに横パスを送る。レヴァンドフスキがやや左から鋭角のシュートを放つが、オブラクに足でブロックされる。
24分:ラームのクロスはクリアされるも、こぼれ球をやや左からリベリーがシュート。これも再びGKにブロックされるが、レヴァンドフスキがゴール目の前から再びシュート。しかしボールは枠外へ。
27分:右サイド、こぼれ球を拾ったラームがシュートするが、惜しくもぎりぎりクロスバーの上へ。
31分:ゴーーール!FCBがフリーキック獲得。ゴール前の壁の合間を縫って、アロンソが17m手前から直接狙う。ヒメネスの足に当たって若干方向を変えたボールはオブラクも止められず、ゴールネットを揺らした。1-0
33分:アトレティコのエリア内でマルティネスが倒され、ヒメネスにイエローカード。そしてバイエルンがPK獲得!
34分:PKをミュラーが蹴るも、GKオブラクがセーブ。こぼれ球にアロンソが詰め寄るが、これも同GKがクリア。

後半ハイライト

54分:1-1の同点!トーレスがボールを奪い、カウンターを仕掛ける。裏に抜けだしたグリーズマンがノイアーと1対1になり、冷静にゴールを決めた。
60分:フアンフランがエリアラインぎりぎりから鋭いシュートを放つが枠外。
64分:ボアテングがゴール前にクロスを上げ、マルティネスが頭で合わせるが、ボールはクロスバーの上へ。
67分:ゴール前のレヴァンドフスキにボールが渡るが、フィニッシュに持ち込む前にDFがクリア。こぼれ球を拾ったアロンソが25mの距離からグラウンダーのシュートを放つが、オブラクがキャッチ。
70分:ビダルがエリア内のレヴァンドフスキにクロス、同選手がボレーシュートを放つも、オブロクがセーブ。
73分:リベリーが角度のない所からマイナスのパス、それをアラバがフィニッシュに持ち込むがブロックされる。
74分:ゴール!バイエルンに追加点!左サイドからアラバがクロスを上げ、エリア内やや右に位置するビダルが頭で折り返し、それを受けてレヴァンドフスキがヘディングシュートを決めた。2-1
77分:ラームがクロス、ミュラーが頭でレヴァンドフスキに横パスを送る。同選手のヒールシュートは枠外。
83分:コマンのシュートはオブラクがキャッチ。
83分:左サイドのペナルティーラインぎりぎりで、マルティネスがスライディングでトーレスを倒す。フリーキックを与えられるべき場面だが、誤審でアトレティコにPKが与えられる。
84分:トーレス自身がPKのキッカーを務めるが、ノイアーがセーブ!
87分:右サイドからコマンがクロス、ミュラーを経由しレヴァンドフスキがフィニッシュに持ち込むが、ボールの芯を捉えられずにブロックされた。 
88分:アラバがゴール17m手前からシュートするが、オブラクがセーブ。
89分:コマンが反動をつけずにシュートを放つが、クロスバー越え。