presented by
Menu
迫力に満ちた決勝

PK戦の末、FCBが2冠獲得

 まず優勝皿、そして今、ポカールも手に入れた! FCバイエルンは2015-16シーズンをDFBポカール優勝で締めくくり、クラブ史上11回目となる2冠に輝いた。土曜日夜にベルリンで行われた決勝で、ドイツマイスターのバイエルンはブンデスリーガ2位のボルシア・ドルトムントと対戦し、PK戦の末に4-3(0-0)で勝利した。ペップ・グアルディオラはFCバイエルン監督として最後の試合で、自身7つ目となるビッグタイトルを獲得した。

 74,322人のファンが押し寄せ、素晴らしい雰囲気に満ちたオリンピアシュターディオン。この試合の前半と後半はスコアレスだったが、その分、特に後半と延長戦は迫力に満ちた展開になった。総合的にバイエルンの方が優れたチームであり、明らかに多くのゴールチャンスを手にしていたが、ボールがBVBのゴールラインを割ることはなかった。しかしペナルティーマークからのシュートでは、FCBの方がより強い精神力を発揮した。バイエルンの5人のキッカーのうち、4人がPKを決めたのに対し、BVBはスヴェン・ベンダーとソクラティスが失敗した。

スターティングメンバー

 グアルディオラはこのポカール決勝で、ヨスア・キミッヒとジェローム・ボアテングをセンターバックに起用。ハヴィ・マルティネス(足首関節)は間に合わず、メディ・ベナティアはベンチメンバーとなった。右サイドバックはフィリップ・ラーム、左サイドバックは通常通りダヴィド・アラバが務めた。肋骨を骨折したシャビ・アロンソのコンディションがまだ100%戻っていないため、アルトゥーロ・ビダルと共にチアゴが中盤に起用された。

 攻撃陣に関してグアルディオラは、右にダグラス・コスタ、左にフランク・リベリー、そして中央にはトーマス・ミュラーとロベルト・レヴァンドフスキと、チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのアトレティコ・マドリード戦と同じメンバーを揃えた。マルティネスと同様にメンバーに入らなかったのは、負傷中のアリエン・ロッベン、ホルガー・バドシュトゥーバー、そしてマリオ・ゲッツェだ。

 対戦相手のBVBは、3-4-3のシステムでポカール決勝に臨んだ。しかし0-0に終わったブンデスリーガでの前回の対戦と同様に、バイエルンがボールを支配している時間帯は5バックで守備を固めた。

試合経過

 バイエルンは試合の入り方も良く、得意のポジションプレーを展開する。対するドルトムントはそのバイエルンのゲームを邪魔することを第一とし、ボールを奪った場合には素早く攻守を切り替えてカウンターを仕掛ける。しかしその多くはフィニッシュまで繋がらず、戦術的ではあるがハイライトに欠けるこの試合の前半に、ノイアーの出番はほとんどなかった。

 この試合において、ゴール前でより危険なシーンを作り出したのはFCBだ。二度にわたるミュラーのチャンス(4分、22分)は枠外となったものの、それほど大きく外れてはおらず惜しいものだった。そして33分、バイエルンに絶好のチャンスが訪れる。コスタのシュートはドルトムントのGKロマン・ビュルキに弾かれたものの、こぼれ球がゴール前のレヴァンドフスキの元へ。しかし同選手はDFにブロックされ、シュートに持ち込めない。全体的に見れば、両チームともに改善の余地が見られた。

 後半開始直後から、試合は更に白熱していく。先制点を挙げようと引き続き攻め入るFCBだが、最後のパスのところで決定的な精確さに欠ける。そして57分には、ドルトムントのベストプレーヤーであるオーバメヤンがやや右からシュートを放ち、バイエルンがピンチに陥る。しかし同選手のシュートはクロスバーを越え、バイエルン・ファンは大きく息をつくことになった。時間は刻々と過ぎ、緊張は高まっていく。決定的なゴールを決めるのは、一体誰だろうか?

 バイエルンの優勢は変わらないまま、試合は進んでいく。反動をつけずに放ったレヴァンドフスキ(64分)や方向を変えられたリベリー(75分)のシュートシーンでは、バイエルン・ファンの口からゴールを喜ぶ声が聞こえそうなほどだったが、残念ながらゴールネットが揺れることはない。その一方でBVBも、後半終了直前にカウンター攻撃によってビッグチャンスを掴む。再びオーバメヤンがダイレクトシュートを放ったのだが、ボールはノイアーの守るFCBゴールを遥かに超えた。こうしてスコアレスのまま90分が終了し、試合は延長戦に突入した。

 両チームにとってこの延長戦で一番重要なことは、ミスをしないこと。体力が削られ、特にドルトムント選手は足をつることが多くなる。延長戦は両チームともそれぞれ一度ずつシュートを放ったのみで、勝敗はPK戦に持ち越されることになった。バイエルンのキッカー5人のうち、4人がPKを成功させたのに対し、BVBは2人が失敗。こうしてこの試合はバイエルンの勝利となり、FCBが2015-16シーズンのDFBポカール・チャンピオンに輝いた。

前半ハイライト

4分:やや右からミュラーがBVBゴールを狙ったが、クロスバーの上へ。
22分:コスタのCKに中央に走りこんだミュラーが頭で合わせるが、左ポストの横。
29分:コスタが遠目のシュートを放つがクロスバーの上。
33分:FCBに前半最大のチャンス!まずコスタが右サイドから遠目のシュート、しかしこれはビュルキがセーブ。そのこぼれ球をゴール前のレヴァンドフスキがかかとで押し込もうとするがDFのブロックに合い、ボールは左ポストの脇へ。
34分:オーバメヤンが左サイドを独走し、バイエルンのゴールに迫る。しかしキミッヒとボアテングがしっかりとブロックし、BVBの同ストライカーのシュートは枠外へ。

後半ハイライト

52分:レヴァンドフスキにビッグチャンス!リベリーのシュートは失敗するが、ファーポストのレヴァンドフスキがボールを足先で押し込もうとする。だがボールはわずか右に外れて枠外となる。
56分:コスタが右サイドからゴール前に鋭角のクロスを上げる。しかしフンメルスのブロックにより、ゴール前のミュラー、レヴァンドフスキ共にボールを受けられず。
57分:ロイスのクロスを受け、エリア内やや右からオーバメヤンがシュートを放つも、ボールはクロスバーを大きく越える。
64分:ミュラーがフンメルスのブロックに合いつつもボールをキープし続け、レヴァンドフスキにパス。絶好のチャンスだったが、同選手のシュートはわずかにクロスバーの上。
75分:リベリーが左からシュート。しかし軌道を変えられ、最終的にビュルキが足でセーブ。
85分:BVBがカウンター、ビシュチェクが右サイドから中央でフリーのオーバメヤンにクロス。同選手がダイレクトでシュートするも、ボールの芯を捉えられずクロスバーを越える。

延長戦ハイライト

94分:リベリーがレヴァンドフスキに絶妙なショートパス、しかしフリーの同選手がシュートに入る前にドゥルムにスライディングで妨害される。
103分:BVBにビッグチャンス! 右サイドのムヒタリアンが鋭角のシュートを放つが、ボールはファーポスト横へ。
113分:コスタのクロスが軌道を変えられ、ループシュートとなってBVBゴールへ向かう。しかしビュルキに弾き出される。
114分:ペナルティーエリアのラインぎりぎり、やや左からアラバが直接狙うが、再びビュルキがスーパーセーブ。