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すでにFCBの魂をもったファン・ハール監督

「歴史を作ってみせる」

『彼来れり、見たり、勝てり』(ジュリアス・シーザーの名言にちなんで)。バイエルン新監督となったルイス・ファン・ハールは流暢なドイツ語だけでなく、その明確な発言においても皆を驚かせた。「FCBはFCB、そして私は私だ」とバイエルン方言を混ぜながら語る監督は、レコードマイスターにおける初のオランダ人監督としてよいスタートが切れたと感じているという。「自信に溢れ、尊大、常に優勢であり正直、勤勉、革新的でありながら温かみにも溢れ、親密でもある。これは私の性格にも当てはまるところがある。だから、きっとここでうまくやっていけるだろう。FCBのカラーやバイエルン地方での暮らしは、私にとって暖かく心地のよいものだ。」と、監督。

12台のカメラ、60人あまりの報道陣に囲まれ、新監督はバイエルンにて初の記者会見を開いた。「このような大きなクラブの監督に就任することができ、非常に光栄でありうれしく思っています。」と、ほぼ完璧なドイツ語で語る監督。ミュンヘンにやってくる前、5日間にわたって朝9時から夕方6時までドイツ語を詰め込みで勉強したとのことはある。「ここ数週間の新監督のドイツ語学習量には驚かされるよ。チームの前で私のためにスピーチを披露してくれたほどだ」と、ウリ・へーネスはファン・ハールのドイツ語に太鼓判を押している。

言語習得はファン・ハール監督にとって成功への鍵だという。「選手たちには分かると思う。すぐに私の哲学を吹き込むつもりだからね。この手地学の核となるのは、常にチームのことを考えるというもので、理想はFCバルセロナだ。バルセロナには良い選手がそろっている。これは私たちにも言えることだが、彼らはチームとしてしっかりと出来上がっている。だから成功を収めることができているんだ。そして、これは私たちにもできると信じている。まずはチームの形成が必要だ。」と、監督。

また、このためには時間が必要だと強調する監督。調整期間がもう少し長ければ、と願っているという。しかし、4週間後には最初の試合がFCBを待ち受けている。「私の哲学を浸透させ、結果を出すためには、たくさんトレーニングを積まなければいけないが、残念ながら私たちにその時間はない。とにかく、最初の2ヶ月間に良い成績をあげ、怪我人をあまり出さず、たくさんの試合で勝利することができれば、非常に満足のいく結果だといえるだろうね。」

全体的にスタート

新しい監督を迎え、選手たちはこれまでと違った特別な対応を受けることになる。「原則として、私は選手をA地点からB地点までボールを蹴るだけの存在としてではなく、周囲に影響を受けるひとりの人間として見ている。そして、この周囲の環境がシュートにも影響を及ぼす、とね。」と、ファン・ハール監督。

DVDでチームのことはすでに確認済みだというが、これからは選手ひとりひとりに注目していくつもりだという。「選手が私や私の哲学にどのような反応を示すか確認しなければいけないからね。その後、選手たちにぴったりのシステムを選択するつもりだ。」、とのこと。チーム編成はまだ少し先になるようだ。

ブンデスリーガ、DFBカップ、チャンピオンズ・リーグ

何はともあれ、監督はFCBに完全にフィットしている。「私の目標は、バイエルンの目標と同じ。ブンデスリーガだけでなく、DFBカップにおいてもタイトル獲得のためにハードに戦うことだ。」また、チャンピオンズ・リーグでも8強に残ることを目指すという。それも今シーズンだけでなく、これから何年にもわたって、だ。「私は常に歴史を作っていきたいと思っているし、ここで素晴らしい歴史を作ることができれば、と思っているよ。」と、言葉を添えた。

ウリ・へーネス、新チーム・マネージャーのクリスティアン・ネルリンガーはファン・ハール監督の言葉に微笑んでいる。「来シーズンは非常に期待が持てそうだ。」と、ネルリンガー。そしてへーネスも、この新チームが上手く機能すると確信しているようで、新監督に向けて「革ズボン(バイエルンの伝統衣装)がよく似合うだろう!」と冗談を飛ばした。