presented by
Menu
「前を向いて」

バドシュトゥーバーの「ショック」に負けず、「後季最高のパフォーマンス」

 シックな靴、上質のパンツとスタイリッシュなコートを身につけたその姿は、背後から見た限りではいつもと変わらないものだった。だがペップ・グアルディオラはこの日、悪天候にもかかわらずコートの前を開けたままにしていた。そこに見えるのは、「僕たちがついている。君は再び成し遂げる」とプリントされた真っ赤なTシャツだ。試合終了後のインタビューや記者会見にもそのTシャツを着たまま出席したグアルディオラの意図は明らかだ。つまりこのアウグスブルク戦(3-1)の勝利は、特にホルガー・バドシュトゥーバーのためだった。

 土曜日に行われたトレーニングが終わりに近づいた頃、それは起こった。バドシュトゥーバーの足首間接の骨折は、チームメイトにも衝撃を与えたようだ。フィリップ・ラームはその瞬間を「大きなショックを受けた。皆まずそれを乗り越えなければならなかった」と振り返ると、「僕たちにできるのは彼を励ますことだけだ。彼はプロ選手の鑑だ。だから僕も、彼が100%の状態で再び戻ってくると言える」と続けた。

 ジェローム・ボアテング、ハヴィ・マルティネス、メディ・ベナティアが長期にわたり離脱している現在、バイエルンはバドシュトゥーバーの負傷により、更にもう一人のCBを欠いた状態でFCアウグスブルク戦に臨まなければならなくなった。グアルディオラは「もちろん理想的な状況とはいえない」と言いつつも、嘆くよりも「前を向いて、現在状態の良い選手を信頼する方が良い」と語った。その結果アウグスブルクでは、ダヴィド・アラバとヨスア・キミッヒが守備陣の中心として非の打ち所のないパフォーマンスを出してみせた。

ビダルとアラバは心配なし

 トーマス・ミュラーはこの二人について、「二人ともスピードがあって対人戦に強い。CBとして必要な能力を、彼らは全て持っている― 身長以外はね」と分析した。マティアス・ザマーもアラバとキミッヒのコンビを賞賛し、「我々には、出場機会を得ようと燃えている選手がたくさんいる。重要なのはどのようにこの状況に対応するかだ。そして今までのところ、我々は上手くやっている」と、多くの負傷離脱者にもかかわらず、チームが十分な強さを保っていることを強調した。

 バイエルンはここ数年アウグスブルクとのアウェイ戦で苦戦を強いられてきたが、今回はザマーが「後季最高のパフォーマンス」と言うほどの圧倒的な試合となった。ゴールマシーンのロベルト・レヴァンドフスキの2ゴール(15分、62分)後、バイエルンに3ゴール目(76分)をもたらしたミュラーは、「楽しかった。密度の濃い試合で、気持ちの入ったパフォーマンスを示すことができた。雨が降っていたのも、この試合に合っていた」と語った。

 幸運なことに、アウグスブルクで重傷者が増えることはなかった。アルトゥーロ・ビダル(頭のこぶ)とアラバ(歯の一部を欠損)は負傷したものの、両者ともすぐにまた出場可能となる見込みだ。また、フランク・リベリーとザーダール・タスキ(アウグスブルク戦でメンバー入り)、マリオ・ゲッツェ及びメディ・ベナティアももうすぐ起用可能となり、更にはドルトムントとの勝ち点差も再び広がった(勝ち点差8)となれば、ミュンヘンに帰るバスの雰囲気も少し浮かれたものとなっていた。ラームは「様々な問題があるが、それにもかかわらず、僕たちはこの先の数週間も勝利を獲得できると信じている」とコメントした。